コマセ(撒き餌)は魚を釣りたいポイントに寄せるための重要なアイテムです。「コマセを使ったことがない」「配合の仕方がわからない」「どのくらいの量を用意すればいいの?」という疑問を持っている方は少なくありません。
この記事では、サビキ釣り・フカセ釣り・カゴ釣りの3つの釣り方別に、コマセの作り方と使い方を詳しく解説します。コマセの配合を工夫するだけで、同じ釣り場でも周りの人より良い釣果が出ることも珍しくありません。ぜひ基本をマスターして、釣りの腕をワンランクアップさせましょう。

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コマセとは?基本的な役割と種類
コマセ(撒き餌)とは、海中に撒いて魚を寄せるためのエサのことです。ターゲットとなる魚の好むにおいや成分で興味を引き、自分が仕掛けを入れているポイントに集めるのが目的です。
コマセの主な材料
コマセに使われる主な材料は以下の3つです。
- アミエビ:体長1~2cmの小さなエビの仲間。サビキ釣りのコマセの主役
- オキアミ:体長3~6cmのプランクトン。フカセ釣り・カゴ釣りのコマセのベース
- 配合エサ(集魚材):魚粉やパン粉、さなぎ粉などを配合した粉末。オキアミに混ぜてコマセの性能を高める
釣り方によって使う材料と配合が変わるため、自分の釣りスタイルに合ったコマセの作り方を覚えておくことが大切です。
サビキ釣りのコマセの作り方
必要な材料
サビキ釣りのコマセはもっともシンプルで、アミエビだけで成立します。
- 冷凍アミエビブロック:1kg前後が半日分の目安。価格は300~500円程度
- チューブタイプのアミエビ:手が汚れにくく初心者向き。1本300~400円程度
冷凍ブロックは釣具店で解凍の手間がかかるぶん、チューブタイプは開けてすぐカゴに絞り出せる手軽さが魅力です。まとめ買いしておくと釣行のたびに買い足す手間も減ります。
準備と使い方
- 冷凍ブロックの場合は、釣り場に着いてからバケツに入れて自然解凍する
- 完全に解凍したら、サビキカゴ(コマセカゴ)に詰める
- カゴの7~8分目まで詰めるのがポイント。ぎゅうぎゅうに押し込むと海中でアミエビが出にくくなる
- 仕掛けを海中に落としたら、竿を2~3回上下に煽ってカゴからアミエビを拡散させる
- チューブタイプはカゴに直接絞り出すだけで使えるので、手が汚れるのが嫌な方に最適
- 冷凍ブロックの方がコスパは良い。半日で1~2kgが目安
- 配合エサを少量混ぜると集魚効果がアップする(必須ではない)
- 余ったアミエビは海に捨てず、必ず持ち帰って処分する


フカセ釣りのコマセの作り方
必要な材料(半日分の目安)
- 冷凍オキアミブロック:3kg 1枚
- 配合エサ(集魚材):1~2袋(メーカーの指定量に従う)
- 海水:現地で調達
コマセの作り方手順
- バッカン(コマセ用バケツ)にオキアミブロックを入れ、解凍を始める
- オキアミが半解凍の状態で、マゼラーやシャク(杓)を使って砕く
- 砕き加減はすべてペースト状にするのではなく、原型を残したオキアミも混ぜるのがポイント
- 配合エサを加え、全体が均一になるまでしっかり混ぜ合わせる
- 海水を少しずつ加えて硬さを調整する。耳たぶくらいの硬さが目安
- 柄杓(ひしゃく)で握って形が崩れない程度にまとまればOK
この作業を安定してこなすには、容量35cm前後のバッカンが1つあると混ぜやすくなります。折りたたみできるタイプなら車載時もかさばりません。
配合エサの選び方
配合エサは対象魚やフィールドの条件に合わせて選びます。
- グレ(メジナ)用:軽めでバラけやすい配合。水中で広範囲にエサの煙幕を作る
- チヌ(クロダイ)用:重めで底に沈みやすい配合。底付近のターゲットに効果的
- 万能タイプ:グレにもチヌにも対応できる中間的な配合
配合エサのパッケージ裏面には、混ぜるオキアミの量や海水の分量が記載されているので、最初はその指示どおりに作るのがおすすめです。慣れてきたら、自分なりのレシピを見つけていく楽しさもあります。
コマセの撒き方(打ち方)
フカセ釣りではコマセの撒き方が釣果を大きく左右します。
- 基本:ウキの周辺にコマセを集中させ、仕掛けとコマセが同調するようにする
- 手前に撒く:潮の流れを計算し、仕掛けが流れる先にコマセが届くようにする
- 間隔:30秒~1分ごとに少しずつ撒き続けるのが効果的。一度に大量に撒くよりも継続的に
- ポイント分散:エサ取りが多い時は、わざと別の場所にもコマセを撒いてエサ取りを分散させる


カゴ釣りのコマセの作り方
基本の配合
カゴ釣りではオキアミをカゴに詰めて使います。フカセ釣りほど配合エサを大量に混ぜる必要はなく、オキアミ単体または少量の配合エサを混ぜたものをカゴに詰めます。
- オキアミブロックを解凍して適度に砕く
- 必要に応じて配合エサを少量混ぜる(必須ではない)
- カゴのサイズに合わせてオキアミを詰める
- カゴが着水して沈む際に少しずつオキアミが放出される仕組み
カゴ釣りのコマセのポイント
カゴ釣りではコマセと付けエサが同じ層で同調することが大切です。カゴの種類(天秤カゴ・ロケットカゴなど)によってオキアミの放出のされ方が異なるため、カゴの特性を理解した上でコマセの粒の大きさや量を調整しましょう。
カゴは天秤一体型・ロケット型など形状によって放出のされ方が変わるので、最初は釣り場で使われている定番の形から試してみるのが分かりやすいです。
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状況に応じたコマセの調整テクニック
潮が速い場合
潮の流れが速い場所では、コマセがすぐに流されてしまいます。重めの配合エサを使ってコマセ全体の比重を上げ、沈下速度を速くするのが基本対策です。オキアミは粗めに砕いて存在感を残し、配合エサは粘りのあるタイプを選んでまとまりを良くします。
潮が緩い場合
潮がゆっくり流れる状況では、コマセを軽くしてゆっくりと広範囲に拡散させる方が効果的です。軽めの配合エサを使い、オキアミも細かく砕いてバラけやすくします。
低水温期(冬場)
冬場は魚の活性が低く、においに対する反応も鈍くなります。集魚力の強い配合エサを使い、においの成分が多いものを選ぶとコマセの効果が高まります。オキアミも細かく砕いてにおいの拡散を促すのがポイントです。
コマセ使用時のマナーと注意点
- コマセ禁止の釣り場もあるため、事前にルールを確認する(管理釣り場や一部の堤防)
- 使用後は釣り場をきれいに洗い流す。コマセの汚れを放置すると悪臭の原因になり、釣り禁止になる可能性もある
- 余ったコマセは海に捨てず、ゴミ袋に入れて持ち帰る
- バッカンや柄杓は使用後すぐに洗う。乾燥するとにおいが取れにくくなる
- 車内にコマセのにおいが付くことがあるため、ビニール袋で二重に包んで持ち帰る
釣り場を洗い流すには、ロープ付きの水汲みバケツがあると海水をすぐ汲めて後片付けがラクになります。手やバッカンを洗うのにも使えるので、コマセ釣りでは1つ持っておきたい道具です。
よくある質問(Q&A)
Q. 配合エサは使わなくてもいいですか?
サビキ釣りならアミエビだけで十分です。フカセ釣りの場合、オキアミ単体でも釣れないことはありませんが、配合エサを混ぜた方が集魚効果が格段にアップします。予算に余裕があれば、ぜひ配合エサも一緒に使うことをおすすめします。
Q. コマセはどのくらい前から撒き始めればいいですか?
フカセ釣りの場合は、実際に仕掛けを入れる5~10分前からコマセを撒き始めると効果的です。魚がポイントに集まるまでに少し時間がかかるため、先にコマセで魚を寄せておく「先打ち」が基本テクニックです。
Q. コマセの量が足りなくなったらどうすればいいですか?
コマセが減ってきたら、撒く間隔を長めにしてペース配分を調整します。急にコマセを撒くのをやめると寄っていた魚が散ってしまうので、少量でも継続して撒き続けることが大切です。不安な方は最初から多めに用意しておきましょう。
Q. 自作の配合エサは作れますか?
パン粉、米ぬか、さなぎ粉、魚粉などを混ぜて自作する方もいます。ただし、市販の配合エサは長年の研究で最適な配合が施されているため、初心者の方はまず市販品を使い、慣れてきたらアレンジを加えていくのがおすすめです。
サビキ釣りの基本については、以下の記事で詳しく解説しています。
外部参考リンク:
Q. コマセのにおいを抑える方法はありますか?
コマセのにおいは釣り人にとって悩みのタネですが、完全に消すことは難しいです。対策としては、使い捨てのゴム手袋を着用する、バッカンにビニール袋を敷いてからコマセを入れる、帰宅後にバッカンを酢水で洗うといった方法があります。車内のにおい対策には、コマセ道具一式を大きなゴミ袋に二重にして入れるのが効果的です。
Q. コマセを使える釣り場の見分け方は?
多くの堤防や漁港ではコマセの使用が可能ですが、管理釣り場や一部の漁港ではコマセ禁止のルールがあります。釣り場に着いたら掲示物を確認するか、近くの釣具店に聞くのが確実です。「コマセ使用後は必ず水で洗い流すこと」というルールがある場所も多いため、バケツと水汲みロープは忘れずに持参しましょう。
Q. 初心者が最初に挑戦しやすいコマセ釣りは何ですか?
サビキ釣りが断然おすすめです。アミエビをカゴに詰めるだけでコマセの準備が完了するので、配合エサの知識がなくても始められます。サビキ釣りでコマセの効果を実感してから、フカセ釣りやカゴ釣りにステップアップしていくと、スムーズに上達できるはずです。
まとめ
コマセは魚を寄せるための重要な武器であり、その作り方と使い方が釣果を大きく左右します。サビキ釣りではアミエビ単体でシンプルに、フカセ釣りではオキアミと配合エサの組み合わせで本格的に、カゴ釣りではカゴの特性に合わせて調整するという基本を押さえておきましょう。
コマセの世界は奥が深く、配合の工夫次第で自分だけのオリジナルレシピを見つけられるのも大きな楽しみです。まずは基本のレシピから始めて、経験を積みながら自分のスタイルを確立していってください。
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