釣りを始めたばかりの頃、やっぱり気になるのは「本当に魚が釣れるのかな?」ということではないでしょうか。結論から言えば、ターゲットと釣り方を正しく選べば、初心者でも高確率で魚を手にすることができます。この記事では、堤防を中心に初心者が簡単に釣れる魚と、その狙い方を詳しく解説していきます。

初心者が狙うべき魚の条件
初心者が最初に狙う魚は、以下の3つの条件を満たしているものがベストです。
群れで回遊する魚:群れで動く魚は1匹釣れれば連続して釣れる可能性が高く、数釣りが楽しめます。
エサへの反応が良い魚:警戒心が低くてエサに積極的に食いつく魚は、テクニックがなくても釣りやすいです。
堤防の足元で釣れる魚:遠くに投げる技術が不要で、仕掛けを落とすだけで狙える魚は初心者に最適です。
堤防で簡単に釣れる魚5選
1. アジ
初心者が最初に狙うべきターゲットの筆頭がアジです。日本全国の沿岸に広く生息しており、夏から秋にかけて堤防に大きな群れで回遊してきます。サビキ釣りで狙えば、1日に数十匹の数釣りも可能です。
サイズは10〜25cm程度で、刺身・アジフライ・南蛮漬けなど食べ方のバリエーションも豊富です。食味も抜群なので、釣って楽しい・食べて美味しいと、初心者に嬉しい要素が揃っています。
釣り方:サビキ仕掛け(針3〜6号)にアミエビをセットして足元に落とし、竿を上下に動かしてエサを撒きます。群れが来れば竿先にブルブルとアタリが出るので、ゆっくり巻き上げましょう。
2. イワシ
イワシはアジと並ぶ堤防釣りの定番ターゲットです。群れのサイズが非常に大きく、回遊してくれば入れ食い状態になることも珍しくありません。カタクチイワシ、マイワシ、ウルメイワシの3種類がいますが、堤防から釣れるのは主にカタクチイワシとマイワシです。
サイズは小さいですが、天ぷらやフライにすると絶品です。サビキ釣りでアジと一緒に狙えるので、最初のターゲットとして最適です。
釣り方:アジと同じサビキ仕掛けでOK。針は小さめ(3〜4号)のほうがかかりやすいです。
3. サバ
サバもサビキ釣りで釣れる回遊魚で、アジやイワシよりも引きが強いのが特徴です。20〜30cm程度のものが堤防から釣れることが多く、ファイトの楽しさを味わえる魚です。
ただしサバは鮮度が落ちるのが早いので、釣れたらすぐに氷の入ったクーラーボックスに入れることが大切です。しめ鯖や味噌煮にすると美味しくいただけます。
釣り方:サビキ仕掛けで狙えますが、アジよりも暴れるので仕掛けが絡まりやすいです。針を外すときはプライヤーを使うと安全です。

4. ハゼ
ハゼは河口や砂地の海底に住んでいる底生魚で、ちょい投げ釣りの定番ターゲットです。秋がシーズンのピークで、10〜15cmほどのサイズが数釣りできます。
仕掛けを軽く投げて底を引きずるだけで釣れるので、テクニックはほとんど必要ありません。エサはゴカイ(虫エサ)がベストですが、パワーイソメなどの人工エサでも十分に釣れます。天ぷらにすると極上の味わいです。
釣り方:ちょい投げ仕掛け(天秤+針7〜8号)にゴカイを付け、底に沿ってゆっくり引いてきます。コツコツとアタリがあったら軽く竿を立てて合わせましょう。
5. カサゴ(ガシラ)
カサゴは堤防の際やテトラポッドの隙間に潜んでいる根魚で、穴釣りやブラクリ仕掛けで手軽に狙えます。食いつきが良くて、エサを見つけると積極的に食べてくれるので初心者でも比較的簡単に釣れます。
サイズは15〜25cm程度で、煮付けや唐揚げにすると身がふっくらして美味しいです。周年狙える魚で、冬でも釣れるのが嬉しいポイントです。
釣り方:ブラクリ仕掛け(オモリと針が一体になったもの)にサバの切り身やゴカイを付け、テトラや堤防の際に落とし込みます。ガツンとアタリが出たらすぐに巻き上げましょう。根に潜られると出てこなくなるので素早さが大事です。
- アジ・イワシ・サバ → サビキ釣りで夏〜秋に数釣り
- ハゼ → ちょい投げで秋がベストシーズン
- カサゴ → 穴釣りで周年狙える嬉しいターゲット
時期別の狙い目ターゲット
春(3月〜5月)
春はメバルやカサゴが狙い目です。水温が上がり始める4月以降はアジの小さな群れが接岸し始めることもあります。堤防周りの足元をブラクリやワームで探ると、メバルが反応してくれることが多いです。
夏(6月〜8月)
夏は初心者にとってベストシーズンです。アジ・イワシ・サバがサビキ釣りで狙え、キスはちょい投げで数釣りできます。朝マズメ(日の出前後)と夕マズメ(日没前後)が特に釣れやすい時間帯です。
秋(9月〜11月)
秋は魚種が最も多い時期で、サビキのアジ・サバに加えて、ハゼのちょい投げ、さらにサヨリやカマスといった魚も堤防に寄ってきます。気候も快適で釣り日和が多く、まさにゴールデンシーズンです。
冬(12月〜2月)
冬は魚の活性が下がるので初心者には難しい時期ですが、カサゴやメバルといった根魚は冬でも釣れます。また、カレイは冬がハイシーズンなので、投げ釣りに挑戦してみるのも面白いです。

釣れやすさを上げるための3つのコツ
コツ1:釣果情報をチェックしてから出かける
地元の釣具店やウェブサイトで最近の釣果情報を確認しましょう。「〇〇漁港でアジが爆釣中」「△△堤防でハゼが好調」といった情報があれば、そのポイントに行くことで高確率で釣果を得られます。ハヤブサの初心者向けページでは釣り方の基本も紹介されています。
コツ2:朝マズメ・夕マズメを狙う
魚の活性が最も高くなるのは日の出前後(朝マズメ)と日没前後(夕マズメ)です。この時間帯は魚がエサを積極的に捕食するため、釣れる確率が格段に上がります。初心者のうちは朝マズメに合わせて出かけるのが最も効率的です。
コツ3:エサをケチらない
サビキ釣りの場合、アミエビの量が釣果に直結します。エサを少しずつ撒き続けることで魚の群れを足止めできるので、1回の釣行でアミエビは1〜2ブロック用意しておくのがおすすめです。
釣った魚の持ち帰り方
せっかく釣った魚を美味しく食べるためには、鮮度を保って持ち帰ることが大切です。
氷を入れたクーラーボックスに入れる:釣れたらできるだけ早くクーラーボックスに移しましょう。氷は事前にコンビニや釣具店で購入できます。ペットボトルに水を入れて凍らせたものでも代用可能です。
海水氷で冷やす:氷だけだと魚が直接触れて凍傷になることがあります。クーラーボックスに海水と氷を入れて「海水氷」の状態にすると、ムラなく冷やせて鮮度が保たれます。
小型魚はまとめてジップロックに:アジやイワシなどの小型魚は、ジップロックやビニール袋にまとめて入れてからクーラーに入れると、帰宅後の処理が楽になります。
フグは堤防でもよく釣れますが、素人が捌いて食べるのは大変危険です。フグには猛毒のテトロドトキシンが含まれている種類があり、食べると死に至ることもあります。釣れてもリリースしましょう。
Q&Aコーナー
Q. サビキ釣りで全然釣れないときはどうすれば?
まず魚の群れが来ていない可能性があります。サビキ釣りは回遊魚を狙うため、群れが来なければ釣れません。場所を変えてみるか、時間帯をずらして朝マズメ・夕マズメに再挑戦してみましょう。また、仕掛けの棚(深さ)を変えてみるのも効果的です。シマノのサビキ釣りガイドも参考になります。
Q. 虫エサが苦手でも釣りはできる?
もちろんです。サビキ釣りはアミエビ(小さなエビ)をカゴに入れるだけなので、虫に触る必要はありません。ちょい投げの場合も、パワーイソメやガルプ!サンドワームなどの人工エサを使えば虫を触らずに釣りができます。
Q. 釣った魚のサイズが小さい場合はリリースすべき?
地域や魚種によっては持ち帰りサイズの規定がある場合もありますが、一般的に極端に小さい魚はリリースしてあげるのがマナーです。将来大きくなって戻ってきてくれるかもしれません。
Q. 堤防以外で初心者が簡単に釣れる場所はある?
海釣り公園は初心者にとって非常に良い選択肢です。柵やトイレが完備されていて安全性が高く、釣り具のレンタルサービスを提供している施設も多いです。また、管理釣り場(エリアトラウト)は人工的に魚が放流されているため、高確率で釣果が得られます。初めての釣りで「必ず魚を釣りたい」という方には管理釣り場からスタートするのもおすすめです。レンタル道具と入場料込みで3,000〜5,000円程度で半日楽しめます。
Q. 釣った魚を美味しく食べるためのコツは?
鮮度を保つことが何より大切です。釣れたら速やかにクーラーボックスに入れ、できれば氷と海水を混ぜた「潮氷」で冷やしましょう。帰宅後はできるだけ早く内臓を取り除き、水で洗って水気を拭き取ってから調理します。アジは刺身やなめろう、イワシは天ぷらや煮付け、サバはしめ鯖や塩焼きがおすすめです。自分で釣った魚の味は格別ですので、ぜひ料理にも挑戦してみてください。

初心者が簡単に釣れる魚は、正しい時期に正しい場所で正しい釣り方をすれば、驚くほど身近にいます。まずはサビキ釣りでアジやイワシを狙い、慣れてきたらちょい投げでハゼ、穴釣りでカサゴと、少しずつターゲットを広げていきましょう。最初の1匹が釣れたときの喜びが、きっと次の釣行へのモチベーションになるはずです。

