夏の風物詩ともいえる鮎釣り。なかでも「友釣り」は、鮎の縄張り意識を利用したユニークな釣法で、一度体験するとその奥深さにハマってしまう方が続出しています。
ただ、友釣りは他の釣りに比べて専用の道具が多いのも事実です。竿からタモ、引舟、オトリ缶まで、初めて挑戦する方にとっては何を揃えればいいのか迷ってしまうことも多いでしょう。
この記事では、鮎の友釣りに必要な道具を一つひとつ丁寧に解説していきます。これから友釣りを始めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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鮎の友釣りとは?基本の仕組みを知ろう
鮎の友釣りは、「オトリ鮎」と呼ばれる生きた鮎に針を付けて川に送り込み、縄張りに入ってきたオトリに攻撃を仕掛けてくる野鮎を針に掛ける釣法です。
鮎には強い縄張り意識があり、自分のテリトリーに侵入してきた他の鮎を体当たりで追い払おうとします。その習性を利用して、オトリ鮎の背中や尾に付けた「掛け針」に野鮎が引っ掛かる仕組みです。
この釣り方は日本独自の伝統的な釣法で、繊細な仕掛けと竿さばきが求められるため、やり込むほどに面白さが深まっていきます。
鮎釣りに必要な道具一覧
友釣りに必要な道具は多岐にわたりますが、大きく分けて「タックル」「仕掛け」「ウェア」「小物」の4カテゴリに整理できます。それぞれ順番に見ていきましょう。
タックル編|友竿・タモ・引舟
友竿(ともざお)
鮎の友釣り専用の竿で、長さは8.5m〜9m前後が主流です。オトリ鮎を狙ったポイントに送り込み、掛かった鮎を引き抜くために、長くて軽い竿が必要になります。
素材はカーボンが主流で、重さは200g台のモデルもあります。初心者は操作しやすい「先調子」のモデルを選ぶと、オトリのコントロールがしやすいです。
友竿は釣具の中でも高額な部類に入りますが、初心者向けのエントリーモデルも各メーカーから出ているので、最初は手頃な価格帯から始めるのが良いでしょう。レンタルを用意している釣具店や体験会もあるため、まずは試してから購入を検討するのもおすすめです。
鮎タモ
掛かった鮎を受けるためのネットです。一般的な玉網とは異なり、鮎タモは枠が35cm前後で柄が50cm程度のコンパクトなものを使います。網は細かく深いものを選ぶと、鮎が暴れても逃げにくくなります。
釣り中は腰に差して常に携帯するため、軽量で取り回しの良いモデルが便利です。素材はアルミやカーボンがあり、カーボン製はより軽く扱いやすいですが、やや高価になります。
引舟(ひきぶね)
釣れた鮎やオトリの予備を入れて、川の中を引きながら移動するための容器です。7L程度の容量があれば20cm前後の鮎が15〜20匹程度入るので、初心者には十分なサイズです。
流線形のデザインで水の抵抗を受けにくく、ベルトで腰に装着して使います。友釣りでは川の中を移動しながら釣るため、引舟は欠かせないアイテムの一つです。


仕掛け編|掛け針・天上糸・水中糸
仕掛けの全体構成
友釣りの仕掛けは上から順に、天上糸(てんじょういと)→つなぎ糸→水中糸→ハナカン周り→掛け針という構成になっています。市販の完成仕掛けを使えば、初心者でも手軽にセットできます。
掛け針
鮎を掛けるための針で、3本イカリ針と4本イカリ針が代表的です。初心者には4本イカリ針の7号〜7.5号がフッキング率が高く使いやすいとされています。針先が鈍ったら早めに交換するのが、バラシを減らすコツです。
水中糸
水中に沈む部分のラインで、ナイロン・フロロカーボン・メタル・複合メタルなどの種類があります。初心者にはナイロンやフロロカーボンの0.15〜0.2号がトラブルが少なくおすすめです。慣れてきたら感度の高いメタルラインにステップアップすると、アタリがより鮮明に伝わります。
ハナカン周り
オトリ鮎の鼻に通す金属製の輪(ハナカン)と、その周辺の仕掛けです。ハナカンのサイズは5.5〜6.5mm程度が標準的で、オトリ鮎のサイズに合わせて選びます。
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ウェア編|安全に川を歩くための装備
鮎タイツ+鮎タビ
川に入って釣りをするため、専用のウェアが必要です。鮎タイツは保温性と動きやすさを兼ね備えた素材でできており、鮎タビはフェルトソールで川底の石の上でも滑りにくい設計です。
セパレートタイプ(タイツ+タビ)が主流ですが、初心者にはウェーダータイプ(チェストハイ型の防水ウェア)のほうがコストを抑えやすくてよいでしょう。
釣り用ベスト
仕掛けや小物、ハサミ、プライヤーなどを収納するためのベストです。ポケットの数や配置は製品によって異なるため、自分の使いやすいものを選びましょう。夏の釣りなので、通気性の良いメッシュ素材のものが快適です。
偏光サングラス
川面のギラつきを抑えて水中の鮎やポイントを確認するために使います。オトリ鮎の動きや野鮎の追いを目視で確認できると、格段に釣果が上がります。


小物編|あると便利なアイテム
オトリ缶
オトリ鮎を生かしたまま釣り場まで運ぶための容器です。エアーポンプ(ブクブク)で酸素を送りながら運搬します。オトリ鮎の鮮度が釣果に直結するため、移動時のケアは重要です。
オトリ鮎
友釣りの主役であるオトリ鮎は、釣り場近くのオトリ屋さんで購入するのが一般的です。1匹あたりの相場は地域によって異なりますが、だいたい数百円程度です。元気なオトリを2〜3匹用意しておくと安心です。
遊漁券
鮎釣りをするには、その河川の漁業協同組合が発行する遊漁券が必要です。日券と年券があり、コンビニやオンラインで購入できる地域も増えています。
その他の小物
- ハサミ:仕掛けのラインをカットするために使います
- 仕掛け巻き:予備の仕掛けを巻いて保管するアイテムです
- 針ケース:掛け針の予備を入れておくケースです
- 鮎ベルト:引舟やタモを腰に取り付けるためのベルトです
- 帽子:日差し対策として、つばの広い帽子があると快適です
鮎釣りの道具選びで失敗しないためのポイント
最初はセットやレンタルを活用する
鮎の友釣りは道具を一式揃えるとそれなりの費用がかかります。最初からすべてを購入する必要はなく、レンタルサービスや体験会を利用してまずは釣りそのものを体験してみるのが賢い方法です。
釣具店によっては鮎釣り入門セットを用意しているところもあるため、まとめて購入することでコストを抑えられる場合もあります。
中古品も選択肢に入れる
友竿は高価ですが、中古市場にも良品が出回っています。リサイクルショップやフリマアプリで探してみると、手頃な価格で良い竿が見つかることもあります。ただし、竿の曲がりやガイドの破損がないかはしっかり確認しましょう。
地元の釣具店に相談する
鮎釣りが盛んな地域の釣具店には、詳しいスタッフがいることが多いです。地元の河川の情報や、その川に合った仕掛けのアドバイスをもらえるので、初心者は積極的に相談してみましょう。


鮎釣りの時期と釣り場選び
シーズンはいつ?
鮎釣りの解禁は地域によって異なりますが、一般的には6月上旬〜10月頃がシーズンです。解禁直後は鮎のサイズが小さいですが数が多く、盛夏〜秋にかけてはサイズアップが期待できます。
初心者に適した釣り場
初心者は流れが穏やかで、足場が安定している中流域のポイントから始めるのがおすすめです。鮎が多い場所の目安として、川底の石が黒くなっている(鮎がコケを食べた跡=ハミ跡)場所を探してみてください。
鮎釣りは川の中に入って行う釣りです。増水時や雷の際は速やかに川から上がり、安全を最優先にしてください。天気予報は事前に確認してから釣行しましょう。
鮎釣りの道具に関するよくある質問
Q. 鮎釣りの道具を全部揃えるといくらくらいかかりますか?
A. エントリーモデルで揃えた場合、竿・仕掛け・ウェア・小物を合わせて5万〜10万円程度が目安です。竿が費用の大部分を占めるため、最初はレンタルを活用して竿以外から揃えていく方法もあります。詳しい価格は各メーカーの公式サイトや釣具店で確認してください。
Q. オトリ鮎はどこで手に入りますか?
A. 鮎釣りが盛んな河川の近くには「オトリ屋」と呼ばれる店舗があり、そこで生きたオトリ鮎を購入できます。漁協のWebサイトや釣具店で、近くのオトリ屋の場所を確認しておきましょう。
Q. 友釣り以外の鮎釣りの方法はありますか?
A. 友釣り以外にも「ドブ釣り(毛鉤を使った釣り方)」や「コロガシ釣り(引っ掛け釣り)」、エサ釣りなどの方法があります。ただし、コロガシ釣りは禁止されている河川もあるため、事前に漁協のルールを確認してください。
Q. 初心者が鮎釣りを体験するにはどうすればいいですか?
A. 各地の漁協や釣具店が主催する「鮎釣り体験会」に参加するのがおすすめです。道具のレンタルや指導が付いていることが多く、手ぶらで参加できる場合もあります。体験会の情報は漁協のWebサイトや地域の釣具店で確認できます。


鮎の友釣りは、道具を揃える段階から楽しめる魅力的な釣りです。最初は必要最低限の道具から始めて、釣りの腕が上がるにつれて少しずつグレードアップしていくのが長く楽しむコツです。ぜひこの記事を参考に、友釣りデビューの準備を進めてみてください。
鮎釣りの仕掛けや釣り方について詳しく知りたい方は、釣具のポイント「鮎の友釣り入門」や、TSURI HACK「鮎の友釣り解説」も参考にしてみてください。また、トビヌケ「鮎釣りの始め方完全ガイド」では初心者向けの情報が充実しています。
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