ヤリイカを堤防や漁港からエギングで狙ってみたいけど、アオリイカとは何が違うのか分からない…。そんな悩みを抱えている方は多いはずです。実はヤリイカのエギングは、アオリイカとはアプローチの仕方がまるで違う釣りなのです。
この記事では、ヤリイカエギングの基本的な仕掛けやタックル選び、釣り方のコツ、そしておすすめの時期やポイントまで、初心者でもしっかり理解できるように丁寧に解説していきます。読み終わるころには、ヤリイカエギングに必要な知識がひととおり身についているはずです。

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ヤリイカってどんなイカ?アオリイカとの違い
ヤリイカは、体が細長く槍(やり)のような形をしていることからその名が付けられました。日本各地に生息しており、秋から春にかけて産卵のために接岸してくるのが特徴です。
アオリイカとの大きな違いは、体の形状・生息する水深・活動時期の3つ。アオリイカはずんぐりとした体型で秋から初冬に新子が釣れるのに対し、ヤリイカは細身で冬から春がメインシーズンとなります。
- ヤリイカの体長は25〜40cm程度で、アオリイカより細長い
- 水深がある場所を好み、外洋に面した堤防や漁港がポイントになる
- 夜行性が強く、常夜灯周りが好ポイント
- 食味はアオリイカに勝るとも劣らない高級イカ
ヤリイカは群れで回遊するため、一度釣れ始めると連続ヒットすることも珍しくありません。ただし回遊のタイミングを外すとまったく釣れないこともあるので、情報収集が大切です。
ヤリイカエギングのベストシーズンと時間帯
ヤリイカの釣りシーズンは、地域差があるものの12月〜4月がメインシーズンとなります。産卵のために浅場へ接岸してくるこの時期が、岸からのエギングで狙えるベストタイミングです。
地域別のシーズン目安
- 北海道・東北:1月〜5月(海水温が低い分、遅めにスタート)
- 北陸・山陰:12月〜3月(日本海側は冬がハイシーズン)
- 関東・東海:1月〜4月(外房や伊豆半島がポイント)
- 九州:12月〜3月(対馬海峡沿いが好ポイント)
釣れる時間帯
ヤリイカは夜行性のイカで、日が沈んでからが勝負の時間帯。特に夕マズメから夜半にかけてが活性が上がりやすいです。常夜灯の下にベイトフィッシュが集まり、それを追ってヤリイカが接岸してくるパターンが多いです。
ただし、産卵期の後半(2月〜3月頃)になると日中でも釣れることがあります。大型の個体は早朝に接岸することもあるので、朝マズメも狙い目になります。
真冬の夜に長時間ロッドを振る釣りなので、手がかじかむと集中力が続きません。指先が出る3本カットの防寒グローブなら、エギの交換やノット組みもそのままこなせます。


ヤリイカエギングに必要なタックル
ヤリイカエギングのタックルは、アオリイカ用のエギングタックルがベースになります。ただし、使うエギのサイズが小さめになるため、それに合わせた繊細なセッティングが求められます。
ロッド
エギングロッドの7.6ft〜8.6ftクラスが使いやすいです。アオリイカ用のMLクラスでも対応できますが、ヤリイカエギングでは2〜2.5号の小型エギをメインに使うため、ティップ(穂先)が柔らかめのモデルが繊細なアタリを拾いやすいです。
リール
2500番〜3000番のスピニングリールが適しています。ハイギアモデルだと手返しが良く、広範囲を探る際に効率的です。ドラグ性能が高いモデルを選んでおくと、不意の大物にも対応できます。
ライン
メインラインはPEラインの0.4〜0.8号が基本。ヤリイカエギングでは遠投性とアタリの感度が重要なので、PE0.6号を基準に選ぶといいでしょう。リーダーはフロロカーボンの1.5〜2号を1m程度接続します。
タックルのまとめ
- ロッド:エギングロッド7.6〜8.6ft(ML〜Mクラス)
- リール:2500〜3000番スピニングリール
- メインライン:PE0.4〜0.8号
- リーダー:フロロカーボン1.5〜2号(約1m)
リールは軽さとドラグの滑り出しで選ぶと失敗が少ないです。2500番クラスならライトなエギングからライトゲームまで使い回せます。
エギの選び方とおすすめサイズ
ヤリイカエギングでは、アオリイカで使う3.5号のエギよりも小さめのサイズがメインになります。
サイズの選び方
ヤリイカ用のエギは2〜2.5号がメインで、大型が混じるシーズン後半には3号も用意しておくと安心。常夜灯周りの近距離戦なら1.8号クラスの極小エギも有効です。
カラーの選び方
夜釣りがメインになるヤリイカエギングでは、カラー選びも重要なポイント。
- ピンク系・オレンジ系:常夜灯周りで視認性が高く、パイロットカラーとして使いやすい
- グロー(夜光)系:暗い場所で威力を発揮します。蓄光させてから使うのが基本
- ナチュラル系:月明かりのある夜やクリアウォーターで効果的
- 赤テープ:シルエットがハッキリ出るため、濁りがある時に強い
最低でも3〜4色は持っておき、反応を見ながらローテーションするのがコツです。
ヤリイカエギングの仕掛けと作り方
ヤリイカエギングの仕掛けは非常にシンプル。基本はPEラインの先端にリーダーを結び、リーダーの先にスナップを付けてエギを接続するだけです。ただし、ヤリイカ特有の攻め方に合わせたアレンジもあります。
基本仕掛け
- PEライン(メインライン)とフロロカーボンリーダーをFGノットなどで接続
- リーダーの先端にスナップを結ぶ(ユニノットやクリンチノットが簡単)
- スナップにエギを取り付ける
ドロッパー仕掛け(2本掛け)
ヤリイカの群れが回遊している時に効果的なのが、エギを2本付けるドロッパー仕掛け。リーダーの途中に枝スを出して、2つのエギを同時に漂わせます。サイズやカラーを変えて付けることで、その日のアタリカラーを素早く見つけられるメリットもあります。
ドロッパー仕掛けはエギ同士が絡みやすいため、慣れるまでは1本掛けで練習するのがおすすめ。また、2本掛けで2杯同時にヒットすると取り込みが難しくなるため、タモ網を用意しておきましょう。
足場の高い堤防では、抜き上げようとした瞬間にカンナが外れて痛い思いをしがちです。5m前後の柄が付いたランディングネットがあると、2杯掛かった時も落ち着いて取り込めます。
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ヤリイカエギングの釣り方・アクション
ヤリイカエギングの釣り方は、アオリイカのエギングとは少し異なります。ヤリイカはアオリイカほどアグレッシブにエギを追わないため、よりスローなアプローチが求められます。
基本のアクション
- キャスト:エギを投げたら、ラインが水面に馴染むのを待ちます
- フォール:ロッドを軽く立ててテンションをかけたまま、エギを沈めます。このフォール中にアタリが集中します
- シャクリ:底まで沈めたら、2〜3回の軽いシャクリでエギを跳ね上げます。アオリイカのような激しいシャクリは不要
- ステイ:シャクリ後に数秒間エギを止めて、フォールさせます
アタリの取り方
ヤリイカのアタリは非常に繊細で、「コンッ」という小さな感触や、ラインが「フワッ」と弛む程度の変化しかないことが多いです。そのため、ラインの動きを常に注視し、少しでも違和感があったらアワセを入れることが大切。ロッドで聞くようにゆっくりとアワセるのがコツです。


ヤリイカ釣りのポイントの選び方
ヤリイカは沖合の深場に生息するイカで、産卵期になると沿岸部に接岸してきます。そのため、ポイント選びでは以下の条件を意識しましょう。
好ポイントの条件
- 外洋に面した堤防・漁港:回遊ルート上にある可能性が高い
- 常夜灯がある場所:ベイトフィッシュが集まり、ヤリイカも寄ってくる
- 水深がある場所:足元から5m以上の水深があるポイントが理想
- 潮通しの良い場所:堤防の先端や角、テトラ帯の切れ目など
- 藻場がある場所:産卵場所になるため、大型が接岸しやすい
釣り場の情報は、地元の釣具店やSNS、釣果投稿サイトなどで事前にチェックしておくと効率的です。ヤリイカは回遊のタイミングが限られているので、釣果情報が出てからすぐに行動するのがベスト。
ヤリイカエギング 実釣のコツ5つ
ヤリイカエギングで釣果を伸ばすためのコツを5つ紹介します。
1. エギはボトム(底)付近を中心に探る
ヤリイカは海底付近を回遊していることが多いです。エギを底まで沈めてから、ボトム付近をじっくり探るのが基本パターンです。
2. シャクリは控えめに
アオリイカのような大きなシャクリは不要。ロッドをチョンチョンと小さく動かす程度でOK。むしろフォールの時間を長めにとることで、ヤリイカに抱く間を与えましょう。
3. 常夜灯の明暗の境目を狙う
常夜灯の光が水面を照らしている場所と暗い場所の境目がホットスポットになりやすいです。光の中にいるベイトを待ち構えて暗がりに潜んでいるヤリイカを狙いましょう。
常夜灯があっても、足元の荷物やノット作業には手元の明かりが要ります。強い白色光で水面を照らすとイカが散ることがあるので、明るさを絞れるヘッドライトが使いやすいです。
4. レンジ(水深)をこまめに変える
ボトム中心が基本ですが、時間帯や潮の動きによってはヤリイカが中層や表層に浮いてくることもあります。反応がない場合は、カウントダウンの秒数を変えて異なるレンジを探ってみましょう。
5. 墨跡チェックを忘れない
堤防に墨跡が多い場所は、イカの実績が高い証拠。ポイントに着いたらまず足元の墨跡をチェックして、イカが釣れているかどうかの参考にしましょう。


ヤリイカエギング よくあるQ&A
Q. アオリイカ用のエギでヤリイカは釣れる?
A. 釣れないことはありませんが、アオリイカ用の3.5号エギはヤリイカには大きすぎることが多いです。2〜2.5号のエギをメインに、3号までをサブで持っておくのがベスト。アオリイカ用のタックルはそのまま流用できるので、エギだけ小さいサイズを追加すればOKです。
Q. ヤリイカエギングの釣果が安定しないのはなぜ?
A. ヤリイカは回遊型のイカなので、群れが接岸していないと釣れません。タイミングが合えば入れ食いになることもありますが、回遊がないとボウズもあり得ます。釣果情報をこまめにチェックして、回遊が確認されたらすぐにポイントに向かうのが大事。
Q. ヤリイカのアタリが分からないときはどうすればいい?
A. まずはラインの変化に注目しましょう。風でラインが流されてアタリが分かりにくい場合は、ロッドのティップ(穂先)の変化に集中しましょう。それでもアタリが取れないときは、テンションフォールからフリーフォールに切り替えてみると反応が出ることもあります。
Q. ヤリイカの持ち帰り方は?
A. ヤリイカは鮮度が落ちやすいので、釣れたらすぐにクーラーボックスに入れるのが基本。ジップロックに入れて海水氷で冷やすと、身が直接水に触れないので鮮度が長持ちします。墨袋を潰さないように丁寧に扱いましょう。
ランガンで移動しながら釣るなら、肩掛けできる10L前後の小型クーラーが身軽で使いやすいです。
Q. エギ以外の仕掛けでもヤリイカは釣れる?
A. ヤリイカはエギング以外にも、ウキ釣り仕掛けやスッテ仕掛けでも釣ることができます。特にウキ釣りは風や波の影響を受けにくく、初心者でもアタリが分かりやすいのでおすすめ。ただしエギングは手軽さがメリットなので、まずはエギングから始めてみるのが良いでしょう。
まとめ
ヤリイカのエギングは、冬から春にかけて楽しめるイカ釣りの魅力的なジャンルです。アオリイカのエギングタックルを流用できるので、すでにエギングを楽しんでいる人なら始めるハードルは低いです。
ポイントをおさらいしておきましょう。
- シーズンは12月〜4月で、夜釣りがメイン
- エギは2〜2.5号がメインサイズ
- スローなシャクリとフォールを重視
- 常夜灯の明暗の境目が好ポイント
- アタリは繊細なので、ラインの変化に集中する
冬のエギングフィールドで、ぜひヤリイカの引きを味わってください。食味も抜群なので、釣って楽しい・食べておいしい、一石二鳥の釣りを楽しみましょう。
参考:ヤリイカ エギCOM(ヤマリア) / ヤリイカ直結のコツ(シマノ) / ヤリイカの仕掛け4パターン(TSURI HACK)
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