消波ブロック(テトラポッド)や岩の隙間に仕掛けを落として、潜んでいる魚を狙う「穴釣り」。仕掛けはシンプル、釣り場は身近な堤防、そして落としてすぐにアタリが出ることも多いという、初心者にはもってこいの釣り方です。この記事では、穴釣りのやり方から仕掛けの作り方、根掛かり対策、安全面の注意点まで丁寧に解説します。

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穴釣りとは?シンプルだけど奥が深い釣り方
穴釣りとは、テトラポッドや石積みの護岸、岩場の隙間に仕掛けを落とし込んで、そこに潜んでいる根魚(ロックフィッシュ)を狙う釣り方のことです。主なターゲットはカサゴ(ガシラ)、メバル、ソイ、アイナメ、ムラソイなどです。
穴釣りの魅力を整理すると、以下のようになります。
- シンプルな道具:ロッド・リール・ブラクリ仕掛け・エサの4つでOK
- 釣れやすい:魚がいる穴に入れれば、即座にアタリが来ることが多い
- 身近な釣り場:テトラポッドがある堤防ならどこでもできる
- 季節を問わない:冬場でも根魚は穴の中にいるため、年中楽しめる釣り方です
- 食べて美味しい:カサゴやメバルは煮付けや唐揚げにすると絶品
穴釣りに必要な道具と仕掛け
穴釣りは道具がとてもシンプルです。初期費用を抑えたい方にもおすすめです。
ロッド
穴釣り専用の短いロッド(1m〜1.5m程度)が使いやすいです。テトラの隙間という狭いスペースで操作するため、長いロッドは逆に扱いにくいです。安価なもので十分で、2,000円前後から購入可能です。万能竿やバスロッドでも代用できますが、短い方が有利です。
リール
小型のスピニングリールまたはベイトリールです。穴釣りでは遠投しないため、リールの性能にこだわる必要はありません。根掛かりした際に強引に引き上げることがあるため、ドラグが固く締まるものが好ましいです。
仕掛け(ブラクリ)
穴釣りの定番仕掛けは「ブラクリ」と呼ばれる、オモリとハリが一体化したシンプルな仕掛けです。
- ブラクリ:赤いオモリとハリが直結した仕掛け。3〜5号が標準。波が穏やかなら1〜2号、流れが速い場所なら5〜8号を使い分ける
- ライン:ナイロンまたはフロロカーボンの3〜4号。根ズレに強いフロロカーボンが特におすすめ
- ブラクリの代わりにジグヘッド+ワームでもOK:クロー系やグラブ系のワームをセットすれば、エサなしで穴釣りができる
エサ
穴釣りに使うエサは以下が定番です。
- アオイソメ:穴釣りの王道エサ。動きで魚を誘い、食いが良い
- オキアミ:扱いやすく匂いで集魚効果がある。虫エサが苦手な人におすすめ
- サバやイカの切り身:エサ持ちが良く、大型の根魚を狙うときに有効


穴釣りのやり方|基本テクニック
穴釣りの手順はとてもシンプルですが、細かいテクニックで釣果が変わってきます。
ステップ1:穴を見つける
テトラポッドの隙間を見て回り、暗くて深そうな穴を探します。浅い穴よりも奥が見えないくらい深い穴のほうが魚が潜んでいる可能性が高いです。水面に近い穴より、水中に続いている穴のほうが期待できます。
ステップ2:仕掛けを落とす
穴の中にブラクリを静かに落とし込みます。ラインを出しながら、仕掛けが底に着くまで送り込みましょう。底に着いたら少し持ち上げて、トントンと底を叩くように誘いを入れます。
ステップ3:アタリを待つ・合わせる
根魚は棲家の近くでエサを待ち構えていることが多いため、魚がいれば落として数秒〜数十秒でアタリが出ることが多いです。「コンコン」「グッ」というアタリが出たら、少し待ってしっかり食い込ませてから合わせます。
ステップ4:素早く引き上げる
根魚はヒットすると穴の奥に潜ろうとするため、モタモタしていると根に入られてしまいます。アタリがあったら即座にロッドを持ち上げて、一気に穴から引きずり出すのがコツです。
ステップ5:反応がなければ移動
1つの穴で30秒〜1分程度待っても反応がなければ、次の穴に移動します。穴釣りは「ラン&ガン」スタイルで、テンポよく穴を探っていくのが釣果を伸ばすポイントです。
穴釣りで釣れる魚と釣れやすい時期
穴釣りのメインターゲットは根魚ですが、意外な魚が釣れることもあります。
- カサゴ(ガシラ):穴釣りのメインターゲット。通年狙えるが冬場が特に良い
- メバル:秋〜春がシーズン。夜間の方が活性が高い
- ソイ:北日本に多い根魚。夜行性で大型も狙える
- アイナメ:秋〜冬がベストシーズン。引きが強く食味も抜群
- ムラソイ:カサゴに似た根魚で、テトラの穴に潜んでいることが多い
- タコ:テトラの穴にはタコが入っていることも。引きが強いので太めのラインが必要
カサゴやアイナメは背びれやエラ蓋にトゲがあり、素手で掴むとケガをしやすいです。魚を挟んで持てるフィッシュグリップがあると、針を外す作業も安全に進みます。
穴釣りの根掛かり対策
穴釣りで避けて通れないのが根掛かりです。テトラの隙間に仕掛けを入れるため、根掛かりは日常茶飯事です。以下の対策を心がけましょう。
- 太めのライン(3〜4号)を使い、ハリスよりもメインラインを太くする
- ブラクリは予備を多めに用意(5個以上推奨)
- 底に着いたら少し持ち上げた状態をキープし、ベタ底に放置しない
- 根掛かりしたら、ロッドを煽らず、ラインを張った状態で角度を変えてみる
- どうしても外れなければ、ラインを手に巻いてゆっくり引っ張り、ハリスを切る
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穴釣りの安全対策|テトラでの事故を防ぐために
- 滑りにくい靴を履く:テトラポッドは濡れると非常に滑りやすい。フェルトソールやスパイクシューズが望ましい
- 荒天時はやらない:波が高い日はテトラに波がかぶるため危険。波高0.5m以下の穏やかな日を選ぶ
- ライフジャケットを着用する:テトラから転落すると自力で上がれない場合がある
- 単独行動を避ける:万が一の事故に備え、複数人で行動するか、周囲に人がいる時間帯を選ぶ
- 両手が使える状態を確保:移動時は荷物を片手に持たず、リュックやショルダーバッグにまとめる
- テトラの隙間に足を入れない:足が挟まるとパニックになり、大事故につながる


穴釣りの釣果を上げるコツ5選
- 朝マズメ・夕マズメを狙う:根魚の活性が上がる時間帯。特に日の出前後がチャンスタイム
- 潮が動いている時間を選ぶ:潮の流れがあるとエサの匂いが広がり、魚の活性が上がる
- テトラの外側(沖側)を重点的に:外側のほうが魚のストック量が多い傾向がある
- 同じ穴に何度も入れない:1度反応がなかった穴は、しばらく時間を空けてから再チャレンジ
- エサは新鮮なものを使う:活きエサの動きが魚の食い気を刺激します。弱ったらこまめに交換しましょう
朝マズメを狙うなら、暗いうちからテトラを移動することになります。両手が空くヘッドライトがあると、足元を照らしながら安全に穴を探せます。
穴釣りでよくある質問(Q&A)
Q. 穴釣りに適した季節は?
年中楽しめますが、特に秋〜冬がおすすめです。根魚は低水温に強く、他の釣りが厳しくなる冬場でもコンスタントに釣れます。
Q. 穴釣りはルアーでもできる?
できます。ジグヘッド+ワーム(クロー系やシャッドテール系)をブラクリの代わりに使う方法は効果的です。エサを触るのが苦手な人にもおすすめです。
Q. テトラに乗れない場所でも穴釣りはできる?
できます。石積みの護岸や、岩場の隙間でも穴釣りは成立します。テトラに乗らなくても、堤防の際(ヘチ)に仕掛けを落とすだけで根魚が釣れることもあります。
Q. 子どもでも穴釣りは楽しめる?
テトラの上は足場が悪いため、子どもには不向きな場所が多いです。子ども連れの場合は、テトラのない石積み護岸や堤防の際で穴釣りをするのが安全です。
まとめ|穴釣りは初心者でも手軽に釣果を出せる釣り方
穴釣りは、道具がシンプルで始めやすく、テトラがある堤防ならどこでも楽しめる手軽な釣りです。落としてすぐに反応があるテンポの良さは、他の釣り方にはない魅力があります。
安全対策だけはしっかりと行い、特にテトラの上での滑落事故に注意しましょう。穴釣りで釣れたカサゴやメバルは食味も抜群なので、持ち帰って料理する楽しみも待っています。
穴釣りで使えるワームテクニック
エサを使わない「ワーム穴釣り」も近年人気が高まっています。エサの購入や保管の手間がなく、手軽に楽しめるのが利点です。
- クロー系ワーム:カニやエビに似た形状。穴の中の根魚に効果的。2〜3インチサイズが使いやすい
- グラブ系ワーム:テールが水流でひらひら動く。落とし込み時のアピール力が高い
- シャッドテール系ワーム:ゆっくりフォールさせると尾がプルプル動き、魚を誘う
ジグヘッドは1.5〜5gの軽量タイプを使用し、穴の深さや流れの強さに応じて重さを調整します。ワームのカラーは赤やオレンジなど暖色系が暗い穴の中では視認性が高く、根魚の反応が良い傾向にあります。
穴釣りで釣った魚のおすすめ調理法
穴釣りで釣れるカサゴやメバルは、食べて美味しいのも大きな魅力です。代表的な調理法を紹介します。
- 煮付け:カサゴの煮付けは定番中の定番。甘辛い味付けが白身に染みて絶品
- 唐揚げ:小型のカサゴやムラソイは丸ごと唐揚げにすると、骨まで食べられる。ビールのお供にぴったり
- 味噌汁:カサゴのアラで出汁を取ると、驚くほど濃厚な味わいの味噌汁ができる
- 刺身:20cm以上のカサゴやアイナメは刺身にしても美味です。新鮮なうちに捌きましょう
外部リンク:シマノ – 穴釣り入門|TSURI HACK – 釣り情報メディア|釣具のポイント – 穴釣り入門ガイド
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