釣りのラインの中でも、強度と感度に優れた「PEライン」。細くても引っ張り強度が高く、飛距離が出るため、多くの釣りジャンルで使われています。
ただ、PEラインは号数(太さ)の選択肢が非常に多く、自分の釣りに合った号数がわからないという悩みを抱える方は少なくありません。号数を間違えると飛距離が落ちたり、ラインブレイクのリスクが高まったりするため、正しい選び方を知っておくことが大切です。
この記事では、PEラインの号数選びの基本から、釣り方・対象魚別のおすすめ号数まで、初心者にもわかりやすく解説します。

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PEラインとは?他の素材との違い
PEラインは、ポリエチレンの極細繊維を複数本編み込んで作られたラインです。ナイロンやフロロカーボンと比較した場合の特徴を押さえておきましょう。
- 引っ張り強度が高い:同じ太さ(号数)なら、ナイロンやフロロの約3〜4倍の強度があります
- 伸びが少ない:アタリが手元にダイレクトに伝わるため、感度が高い
- 飛距離が出る:細く軽いため、ルアーの飛距離が伸びます
- 紫外線・吸水による劣化が少ない:ナイロンに比べて耐久性に優れています
一方で、根ズレ(岩や障害物にこすれること)に弱い・風の影響を受けやすい・結束が難しいというデメリットもあります。そのため、PEラインの先端にはリーダー(フロロカーボンやナイロン)を結んで使うのが基本です。
PEラインの号数とは?基本の考え方
号数とポンド(lb)の関係
PEラインの太さは「号数」で表されます。号数が大きいほど太く、強度(ポンド=lb)も高くなります。目安は以下の通りです。
- 0.3号 ≒ 6lb
- 0.6号 ≒ 12lb
- 0.8号 ≒ 16lb
- 1号 ≒ 18lb
- 1.5号 ≒ 25lb
- 2号 ≒ 30lb
ただし、メーカーや編み数(4本編み・8本編みなど)によって同じ号数でも強度に差があるため、パッケージ記載の強度表記(lb)も合わせて確認しましょう。
太い=安心とは限らない
「太ければ切れにくいから安心」と考えがちですが、太いPEラインは飛距離が落ち、水中での抵抗が増えてルアーの操作感が悪くなります。必要十分な強度を確保しつつ、できるだけ細い号数を選ぶのがPEライン選びの基本です。


釣り方・対象魚別のおすすめ号数
ライトゲーム(アジング・メバリング):0.2〜0.4号
小型の魚を繊細に狙うライトゲームでは、感度と飛距離を最大限に活かすために極細のPEラインを使います。0.2〜0.4号が主流で、リーダーは1〜1.5号のフロロカーボンを結びます。
エギング(アオリイカ):0.6〜0.8号
エギングでは0.6〜0.8号がスタンダードです。エギ(疑似餌)の操作性を重視するため、細めのラインが好まれます。リーダーは1.5〜2号のフロロカーボンを1m程度接続します。
シーバス:0.8〜1.2号
シーバスフィッシングでは0.8〜1.2号が基準です。オープンエリアでは0.8号、ストラクチャー(障害物)周りでは1〜1.2号と、釣り場の環境に合わせて太さを調整します。リーダーは3〜5号のフロロカーボンを使います。
ショアジギング(青物):1〜2号
堤防やサーフから青物を狙うショアジギングでは、ターゲットのサイズに応じて号数を変えます。
- ライトショアジギング(小〜中型青物):1〜1.5号
- ショアジギング(中〜大型青物):1.5〜2号
リーダーは5〜8号のフロロカーボンを1〜1.5m接続するのが一般的です。
船釣り(タイラバ・ジギングなど):0.8〜4号
船釣りでは水深や対象魚に応じて幅広い号数が使われます。
- タイラバ:0.8〜1号
- ライトジギング:1〜1.5号
- ジギング(中型青物):2〜3号
- 大物ジギング:3〜4号


PEラインの編み数(4本編み・8本編み)の違い
4本編み(4ブレイド)
コシが強く、耐摩耗性が高いのが特徴です。価格がリーズナブルなため、初心者やコストを抑えたい方におすすめです。ただし、8本編みに比べて表面がザラつきやすく、ガイドとの摩擦で飛距離がやや落ちることがあります。
8本編み(8ブレイド)
表面が滑らかで、飛距離・感度・操作性のすべてにおいて4本編みより優れています。ただし、価格は4本編みの1.5〜2倍程度になります。エギングやシーバスなど、感度や操作性を重視する釣りでは8本編みが好まれます。
12本編み
一部のハイエンドモデルでは12本編みも存在します。さらに滑らかで強度も高いですが、価格も高額です。通常は4本編みか8本編みで十分な性能を得られます。
PEラインの巻き量とカラーの選び方
巻き量の目安
ショア(陸っぱり)の釣りなら150〜200m、船釣りなら200〜300mを巻くのが一般的です。リールのスプールに適合する糸巻き量を確認してから購入しましょう。PEラインはスプールに対してピッタリの量を巻くのが理想で、巻きすぎるとライントラブルの原因になります。
カラーの選び方
ショアの釣りでは、視認性の良いイエローやライムグリーンなどのカラーが人気です。ラインの動きが見えやすいため、アタリを目で確認しやすくなります。船釣りでは水深を把握するためにマーキング付き(10mごとに色が変わるタイプ)が便利です。
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PEラインを使うときの注意点
リーダーの接続が必須
PEラインは根ズレに弱いため、先端に1〜2m程度のリーダー(フロロカーボンまたはナイロン)を結ぶ必要があります。リーダーとPEラインの接続にはFGノットやトリプルエイトノットなどの結束方法を使います。
高切れに注意
PEラインは伸びが少ないため、急な引きや根掛かりの際に「高切れ」(ラインが途中で切れること)を起こすことがあります。ドラグ(リールの制動装置)を適切に設定して、衝撃を吸収できるようにしておきましょう。
風の影響
PEラインは軽いため風に流されやすく、強風時にはラインが膨らんで操作性が低下します。風が強い日は太めの号数を使うか、メタル系のルアーで重さを確保する工夫が有効です。
PEラインは直結(リーダーなし)で使用するとトラブルが増えます。リーダーを接続して使いましょう。リーダーの号数はPEラインの号数の3〜5倍が目安です。
PEラインの号数選びでよくある質問
Q. PEラインの交換時期はいつですか?
A. 使用頻度にもよりますが、毛羽立ちや色落ちが目立ってきたら交換時期です。目安として月2〜3回の釣行で半年程度が交換の目安です。先端部分は傷みやすいため、釣行ごとに先端を少しカットして使うと長持ちします。
Q. 号数を間違えて買ってしまったらどうすればいいですか?
A. 太すぎる場合は飛距離と操作性が落ちますが使えなくはありません。細すぎる場合は大物が掛かった際にラインブレイクのリスクがあるため、ドラグを緩めにして対応するか、買い直すことをおすすめします。
Q. PEラインの保管方法は?
A. 直射日光を避けて、涼しい場所で保管してください。PEラインは紫外線には比較的強いですが、高温の場所に長期間置くとラインの劣化を早めることがあります。使用後はリールに巻いたまま保管して問題ありません。
Q. PEラインの号数は統一されていますか?
A. 残念ながらメーカーによって実際の太さや強度に多少のバラつきがあります。同じ「1号」でもメーカーによって強度が異なるため、パッケージに記載されているポンド数(lb)を確認して選ぶのが確実です。


リーダーの号数の選び方
PEラインとリーダーのバランス
PEラインにリーダーを接続する際、リーダーの号数はPEラインの3〜5倍を目安にします。例えばPE0.8号であればリーダーは3〜4号、PE1.5号であればリーダーは5〜7号程度です。この比率を守ることで、リーダー部分が根ズレで切れる前にPE本線が切れるリスクを下げられます。
リーダーの素材
フロロカーボンリーダーが最も一般的で、水中で見えにくく、根ズレにも強いのが特徴です。ナイロンリーダーはしなやかで扱いやすいですが、吸水による劣化がフロロより早い傾向があります。ショアジギングやシーバスではフロロカーボンリーダーが主流です。
PEラインのスプールへの巻き方
PEラインをリールに巻く際は、まず下巻き(ナイロンラインなどを先にスプールに巻いておくこと)をしてからPEラインを巻くと、スプールの金属部分でPEが滑るのを防げます。巻く際は適度なテンションをかけながら均一に巻くことがポイントで、緩く巻くとキャスト時にラインが食い込んでトラブルの原因になります。
初心者が陥りやすいPEラインのトラブルと対策
ガイド絡み
PEラインは風の影響で穂先のガイドに絡まりやすいです。キャスト前にラインがガイドに絡んでいないかを毎回確認する習慣をつけましょう。絡んだままキャストすると、ガイドの破損やロッドの折れにつながることがあります。
バックラッシュ
PEラインはしなやかなため、スピニングリールでもバックラッシュ(糸の塊ができるトラブル)が起きることがあります。ベールを返す前にラインの位置を確認し、キャスト時に人差し指でラインを押さえてからリリースすることで予防できます。
PEラインの号数は、釣り方と対象魚を基準に選ぶのが正解です。ライトゲームなら0.2〜0.4号、エギングなら0.6〜0.8号、シーバスなら0.8〜1.2号、ショアジギングなら1〜2号を目安にしてください。初心者は基準よりやや太めを選ぶと安心です。
PEラインの詳しい選び方は、TSURI HACK「おすすめのPEライン」や、釣りking「PEライン号数の選び方」も参考にしてみてください。また、釣り行きたい「PEラインの号数早見表」では対象魚別の早見表が便利です。
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