深場の船釣りやジギングで重い仕掛けを何度も巻き上げるのは、手巻きリールだと腕がパンパンになります。そんな体力的な負担を大幅に軽減してくれるのが「電動リール」です。
電動リールはモーターの力で仕掛けを巻き上げてくれるため、水深100mを超えるような深場の釣りや、重いオモリを使うタイラバ・ジギングでも快適に釣りを続けられます。船釣りを楽しむなら、一台持っておくと釣りの幅がぐんと広がるアイテムです。
この記事では、電動リールの選び方と用途別のおすすめモデルについて詳しく解説していきます。ダイワとシマノの特徴の違いや、初心者が最初に選ぶべきモデルのポイントも紹介します。

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電動リールとは?手巻きリールとの違い
電動リールは、内蔵されたモーターでラインを巻き取る仕組みのリールです。電動リールのメリットは「巻き上げの体力的負担を大幅に減らせる」ことに尽きます。手巻きリールでは腕の疲労で1日の釣りが厳しくなる深場の釣りでも、電動リールなら快適に続けられます。
一方で、手巻きリールと比べるとサイズが大きく重量もあるため、携帯性では手巻きに分があります。また、電源(バッテリー)が必要になるのも手巻きリールにはない要素です。電動リールのバッテリーは専用品のほか、船宿で電源を借りられる場合もあります。
電動リールが活躍するのは、主に以下のような釣りです。
- 水深50m以上の船釣り全般
- コマセ釣り(マダイ・青物など)
- タイラバやジギング
- イカメタル・スルメイカ釣り
- 深海釣り(キンメダイ・アコウダイなど)
電動リールを選ぶときの5つのポイント
番手(サイズ)を用途で選ぶ
電動リールの番手は、シマノなら200番〜9000番、ダイワなら150番〜1200番まで幅広いです。近海の船釣りで汎用的に使うなら、シマノの300〜600番台、ダイワの200〜300番台が扱いやすいです。深海釣りや大物狙いには大型番手が必要になります。自分がどんな釣りをメインにするかで番手を決めましょう。
巻き上げ力(ドラグ力)をチェック
電動リールのモーターパワーは機種によって大きく違います。重いオモリを使う釣りや大物と勝負する釣りでは、巻き上げ力の強いモデルが求められます。カタログに記載されている「最大巻上力」の数値を比較するのがわかりやすいです。ただし、近海の一般的な船釣りなら、エントリーモデルのパワーでも十分に対応できます。
糸巻き量を確認する
ターゲットや水深に合わせて、スプールに巻けるラインの量(糸巻き量)を確認しておきましょう。一般的な近海の船釣りならPEライン2〜3号を200m以上巻ければ問題ありません。深海釣りの場合はPE4〜6号を500m以上巻ける大型モデルが必要になります。
船用のPEラインは10mごとに色分けされたマーカー入りが標準。カウンターと合わせて使うと、タナの把握がより正確になります。
カウンター機能と液晶表示
電動リールにはラインの放出量を表示するカウンター機能が搭載されています。水深や仕掛けの位置を正確に把握できるので、狙いたいタナ(深さ)にピンポイントで仕掛けを落とせるのが大きなメリットです。上位モデルにはカラー液晶で水深や巻き上げ速度を表示するモデルもあります。
バッテリーの種類と互換性
電動リールの電源は、専用バッテリー・船の電源コンセント・ポータブルバッテリーの3種類があります。専用バッテリーはシマノとダイワでそれぞれ別規格なので、互換性はない点に注意が必要です。船宿によっては電源を貸してくれるところもあるので、事前に確認しておくと良いでしょう。


シマノとダイワの電動リールの違い
シマノの特徴
シマノの電動リールは「フォースマスター」「プレミオ」「プレイズ」などのシリーズがあります。フォースマスターは中〜上級者向けで、高いモーターパワーと繊細なスピード調整が特徴です。プレミオは初心者向けのエントリーモデルで、実売価格が3万円前後で手に入るコスパの良さが魅力になっています。シマノの電動リールはジョグダイヤル式のスイッチ操作が特徴で、指先の感覚でスピードを微調整しやすいです。
ダイワの特徴
ダイワの電動リールは「シーボーグ」「レオブリッツ」といったシリーズが主力です。レオブリッツは幅広いアングラーに人気のスタンダードモデルで、パワーと扱いやすさのバランスが良いです。シーボーグは上位モデルで、よりパワフルなモーターと高性能なドラグを搭載しています。ダイワの電動リールはレバー式のスイッチ操作が特徴で、直感的な速度調整ができます。
どちらを選ぶべき?
シマノとダイワのどちらが良いかは、正直なところ好みの問題が大きいです。操作方法の違い(ジョグダイヤルvsレバー)が最も体感しやすい差なので、可能であれば釣具店で実際に触ってみるのがおすすめです。どちらのメーカーも性能は信頼できるので、フィーリングが合うほうを選んで問題ありません。
シマノvsダイワ比較まとめ
・シマノ:ジョグダイヤル式・繊細なスピード調整向き
・ダイワ:レバー式・直感的な操作が得意
・性能差はほぼなく、好みで選んでOK
・エントリーモデルはどちらも2〜3万円台から
用途別おすすめの選び方
近海の汎用モデルとして
アジ・タイ・イサキなどの近海のコマセ釣りや五目釣りには、シマノのフォースマスター600やダイワのレオブリッツ300Jが定番です。PE2〜3号を200m以上巻ける糸巻き量で、近海の船釣りならほとんどの釣りに対応できます。
ライトゲーム・タイラバ向け
タイラバやライトジギングなど、比較的軽い仕掛けを使う釣りには小型の電動リールが向いています。シマノのフォースマスター200やダイワのレオブリッツ200Jなど、コンパクトで軽量なモデルなら手持ちで長時間使っても疲れにくいです。
深海・大物向け
キンメダイやアコウダイなどの深海釣り、または大型の青物を狙うジギングには、大型の電動リールが必要です。シマノのフォースマスター3000やダイワのシーボーグ800MJなど、パワフルなモーターと大容量のスプールを持つモデルを選びましょう。
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電動リールを使うときの注意点
バッテリーの充電は前日に
専用バッテリーを使う場合は、釣行前日にフル充電しておくことが大切です。充電が不十分だと釣りの途中でバッテリー切れを起こし、手巻きで対応するはめになります。予備のバッテリーを持っていくとさらに安心です。
使用後は必ず真水で洗う
海水が付いた状態で放置すると、モーターや内部パーツの腐食につながります。使用後はシャワーで真水をかけて塩分を洗い流し、しっかり乾燥させてから保管しましょう。特にコネクター部分やレベルワインダー周辺は塩がたまりやすいので入念に洗いましょう。
乾燥後にハンドルノブやレベルワインダーへ専用オイル・グリスを差しておくと、次の釣行でも巻き心地を保ちやすくなります。
定期的なメーカーメンテナンスを
電動リールは精密なモーターを内蔵しているため、年に1回程度はメーカーのオーバーホールに出すのが理想的です。内部のグリスアップや消耗パーツの交換をしてもらうことで、長期間安定した性能を維持できます。
電動リール使用時の注意
・バッテリーの充電は必ず前日に行うこと
・使用後は真水で塩分を洗い流すこと
・コネクター部分は特に念入りに洗浄
・年1回のメーカーオーバーホールがおすすめ
よくある質問(Q&A)
初心者に電動リールは必要?
船釣りで水深50m以上を狙うなら、初心者こそ電動リールを使ったほうが快適に釣りを楽しめます。手巻きでは腕が疲れて集中力が切れてしまい、肝心なアタリを逃すこともあります。体力に自信がない方や長時間の釣りを楽しみたい方には特におすすめです。
電動リールの相場はどれくらい?
エントリーモデルは2〜3万円台、ミドルクラスは5〜8万円台、ハイエンドモデルは10万円以上が相場です。最初の1台は3〜5万円台のモデルを選ぶと、性能と価格のバランスが取りやすいです。
中古の電動リールは大丈夫?
中古でも状態の良いものなら問題なく使えます。ただし、モーターやバッテリーは消耗品なので、購入前にモーターの動作確認とバッテリーの持ちを必ずチェックしましょう。中古専門店なら動作保証が付く場合もあるので、信頼できるショップで購入するのがおすすめです。
電動リールは堤防からの釣りでも使える?
電動リールは主に船釣り用ですが、堤防からの深場狙い(カワハギの沖堤防やイカ釣りなど)でも使えないわけではありません。ただし、電動リールの重さは300g以上あるモデルが多いため、堤防からの手持ち釣りでは手巻きリールのほうが取り回しが良い場合が多いです。基本的には船釣り専用と考えて良いでしょう。
電動リールのバッテリーはどれくらい持つ?
専用バッテリーの持続時間は使用条件によりますが、一般的な近海の船釣りなら1日(6〜8時間)は十分持ちます。ただし、深海釣りのように常にモーターを全開で使う場合はバッテリーの消耗が早いです。不安な場合は予備バッテリーを用意しておくか、船の電源コンセントを利用するのがおすすめです。
電動リールのモーターが動かなくなったらどうする?
バッテリー切れやコネクター不良でモーターが動かなくなった場合でも、電動リールは手巻きで使用できます。ハンドルを回せば通常のベイトリールとして機能するので、完全に使えなくなることはありません。ただし、電動リール本体が重いため、手巻きでの長時間使用は腕に負担がかかります。釣行前にバッテリーと接続コードの動作確認をしておくことが大切です。
電動リールの保管方法
電動リールを長持ちさせるには、使用後の保管方法も大切です。まず使った後は真水でしっかり洗い、風通しの良い日陰で乾燥させます。完全に乾いてから、付属のケースや専用ポーチに入れて保管しましょう。
バッテリーは長期間使わない場合でも、3ヶ月に1回は充放電を行うのが理想的です。リチウムイオンバッテリーは長期間放置すると自然放電で性能が低下することがあります。端子部分にはグリスを薄く塗っておくと腐食防止になります。
リールを保管する際は、ドラグを緩めた状態にしておきましょう。ドラグを締めたまま保管すると、ドラグワッシャーが圧縮されて性能が低下する可能性があります。
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まとめ
電動リールは船釣りの快適さを大幅に向上させてくれるアイテムです。選ぶときは「番手」「巻き上げ力」「糸巻き量」「カウンター機能」「バッテリー」の5つのポイントを押さえましょう。
シマノとダイワのどちらを選んでも性能は信頼できるので、操作方法のフィーリングで決めるのが良いでしょう。初心者は近海汎用の中型サイズから始めて、釣りの幅を広げていくのがおすすめです。
使った後のメンテナンスをしっかり行えば、電動リールは長く愛用できるパートナーになってくれます。


参考:シマノ釣り公式サイト | ダイワ公式サイト | 釣具のポイント
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