ケンサキイカやヤリイカをメタルスッテで狙う「イカメタル」は、船釣りの中でも手軽に始められてゲーム性が高いことで人気が急上昇中の釣り方です。仕掛けがシンプルで、数釣りも楽しめるうえ、釣ったイカは極上の味わい。船釣りデビューにもぴったりのジャンルとして注目されています。
この記事では、イカメタルの基本的なやり方からタックル選び、仕掛けの組み方、実釣のコツまでまるっと解説していきます。これからイカメタルを始めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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イカメタルとは?基本を押さえよう
イカメタルとは、鉛やタングステン素材のメタルスッテ(鋳物のイカ用疑似餌)を使い、船の上からケンサキイカ・ヤリイカ・スルメイカなどのツツイカ系を狙う釣り方です。夜にライトを灯してイカを集め、そこにメタルスッテを落として釣るスタイルが一般的で、夕方から夜間の釣りがメインになります。
エギングのように遠投する必要がなく、仕掛けを真下に落とすだけなのでキャスティング技術がなくても始めやすいのが大きな魅力です。
イカメタルで狙えるターゲット
メインターゲットはケンサキイカ(マルイカ・白イカとも呼ばれる)で、そのほかヤリイカ・スルメイカ・アカイカなども釣れます。地域や時期によって狙える種類が変わるので、乗船前に船宿の釣果情報をチェックしておくと安心です。
イカメタルのシーズン
一般的にケンサキイカは初夏から秋がハイシーズンで、ヤリイカは冬から春に最盛期を迎えます。地域差もありますが、日本海側では6月から10月頃がイカメタルの本番シーズンです。太平洋側でもエリアによっては楽しめるので、最寄りの遊漁船の情報を確認してみてください。
イカメタルに必要なタックルを解説
イカメタルのタックルは「ベイトタックル」と「スピニングタックル」の2パターンがあります。初心者にはベイトタックルが扱いやすくておすすめです。
ロッドの選び方
イカメタル専用ロッドは6ft前後から6ft6inch前後が主流です。穂先が繊細で、イカの微妙なアタリを捉えやすい設計になっています。ティップ(穂先)は大きく分けて2種類あります。
- ソリッドティップ:穂先が柔軟で、イカの繊細な触り(乗り)を弾かずに捉えやすい。初心者におすすめ
- チューブラーティップ:穂先がやや硬めで、積極的にアワセを入れるスタイルに向いている
メタルスッテの号数(重さ)に対応したロッドを選ぶのが大切で、一般的に10号から25号(約40gから100g)程度のスッテが使える設計のものを選ぶと汎用性が高くなります。
リールの選び方
ベイトリールならカウンター付きモデルが断然便利です。カウンターで水深(棚)がわかるので、アタリがあった水深を正確に再現できます。番手は100番から150番前後が使いやすく、ラインキャパとしてPE0.6号から1号が150m以上巻けるものを選んでください。
スピニングリールを使う場合は2500番から3000番クラスが適しています。ただし水深の把握がしにくいため、ラインのマーキングなどで深さを読む工夫が必要です。
ラインとリーダー
メインラインはPE0.6号から0.8号が標準です。細いラインのほうが潮の抵抗を受けにくく、メタルスッテが素直に沈んでくれます。リーダーはフロロカーボン2号から3号を1mから1.5m程度接続するのが一般的です。


仕掛けの基本と組み方
イカメタルの仕掛けはとてもシンプルです。一番下にメタルスッテ(オモリ役も兼ねる)を付け、その上30cmから1m程度にエダスを出してドロッパー(浮きスッテやエギ)を1本セットするのがスタンダードな構成です。
メタルスッテの選び方
重さは水深と潮の速さに合わせて選びます。水深30m前後なら15号(約56g)、水深50m以上なら20号から25号が目安です。カラーはオレンジ・赤/緑・ピンクなどが定番で、夜光(グロー)タイプは暗い水中でアピール力が高くなります。
ドロッパーの選び方
エダスに付けるドロッパーには、浮きスッテやエギ(1.5号から2号程度のイカメタル用小型エギ)を使います。ドロッパーの色をメタルスッテと変えておくと、イカの反応が良いカラーを見極めやすくなります。
イカメタルの釣り方・アクションのコツ
イカメタルの基本動作は「落とす・誘う・止める・乗せる」のサイクルです。ここでは具体的なアクション方法を解説します。
基本の誘い方
仕掛けを船長の指示棚まで落としたら、小刻みにシャクリ(1回から3回ほどロッドをしゃくる)を入れてステイ(止め)を取ります。ステイの時間は3秒から10秒が基準で、この「止めている間」にイカが抱きつくことが多いです。
アタリの取り方
イカのアタリは「引き込む」感触よりも「ティップがフワッと戻る」「重みが乗る」といった微妙な変化が多いです。ステイ中にティップが微動したり、ラインのテンションが変わったりしたら、軽くロッドを聞きアワセしてみてください。
棚(水深)の合わせ方
船長のアナウンスやカウンター付きリールの表示を参考に、イカがいる水深を探ります。アタリが出る水深がわかったら、その前後を重点的に攻めるのが効率的です。
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船酔い対策と持ち物チェックリスト
イカメタルはナイター便(夕方出港から夜中帰港)が中心です。長時間の乗船になるので、準備は念入りにしておきましょう。
- 酔い止め薬は乗船1時間前に服用するのがベスト
- ライフジャケット(桜マーク付き。レンタル可の船宿も多い)
- クーラーボックス(20Lから30L程度)
- ジップロックやビニール袋(イカ墨対策)
- タオル・ウエットティッシュ
- 防寒着(夏でも夜の海上は冷える)
- ヘッドライト(赤色点灯モード付きだとイカを刺激しにくい)


イカメタルで釣果を伸ばす5つのコツ
1. カラーローテーションを怠らない
イカの反応は時間帯や潮の状況で変わります。最初にアタリがなければ、メタルスッテやドロッパーのカラーを積極的に変えてみましょう。暗い時間帯はグロー系、ライトが効いている時間帯はクリア系やナチュラル系が効くケースが多いです。
2. スッテの重さを調整する
潮が速い時間帯は重めのスッテで素早く棚に入れ、潮が緩いときは軽めに切り替えてフォールスピードを変化させるとバイトが増えることがあります。
3. ステイ時間に変化をつける
ずっと同じリズムで誘い続けると反応が鈍くなることがあります。ステイを短くしたり、あえて長め(15秒以上)にしてみたりと、リズムに変化をつけることを意識してみてください。
4. 周囲が釣れている棚に合わせる
隣の人がヒットしたら、すかさずその棚に合わせるのも有効な手段です。カウンター付きリールを使っていれば、棚合わせが素早くできます。
5. フォール中のアタリを見逃さない
仕掛けを落としている最中にイカが乗ることも少なくありません。フォール中にラインの出が止まったり、テンションに違和感があったりしたら、フォールを止めてアワセてみましょう。
初心者がやりがちな失敗と対策
仕掛けが絡まる(オマツリ)
隣の釣り人とラインが絡んでしまうトラブルは船釣りの定番です。仕掛けの投入・回収はなるべく真下に行い、ドロッパーのエダスは短めに設定すると絡みにくくなります。
アワセが強すぎる
イカの身は柔らかいので、大きくアワセるとカンナ(針)が身を突き破ってバレてしまいます。聞きアワセ程度のやさしいアワセを心がけましょう。
取り込みで墨を浴びる
イカは取り込みの際に墨を吐くことがあります。海面からイカを抜き上げるときは、自分の正面ではなく風下側に向けて取り込むと、墨を浴びるリスクを減らせます。
イカメタルに関するQ&A
Q. イカメタルは1人でも参加できる?
乗合船なら1人から予約できるので、ソロでの参加も問題ありません。船宿のWebサイトや電話で空き状況を確認して予約しましょう。レンタルタックルを用意している船宿も多いので、道具を持っていなくても体験できるケースもあります。
Q. イカメタルにかかる費用はどれくらい?
乗船料は地域や船宿によりますが、1回あたり1万円から1万5千円前後が目安です。タックルを一式揃える場合、ロッド・リール・仕掛け類で3万円から5万円程度見ておくと十分な装備が整います。レンタルタックルの場合は2,000円から3,000円程度の追加料金が一般的です。
Q. イカメタルの予約はどうすればいい?
遊漁船の公式サイトや釣り船予約サイトから予約できます。人気のある船や週末は早めに埋まることがあるので、1週間から2週間前には予約しておくのがおすすめです。
Q. 釣ったイカの保存方法は?
釣れたイカはすぐにジップロックに入れてクーラーボックスに保管します。直接氷に触れるとイカの身が白くなることがあるので、ビニール袋や新聞紙で包んでから氷の上に置くのがベストです。
まとめ
イカメタルは仕掛けがシンプルでゲーム性も高く、船釣り初心者でも気軽にチャレンジできる魅力的な釣り方です。タックルはベイトタックル+カウンター付きリールを基本に、10号から25号のメタルスッテとドロッパーを用意すれば準備完了。あとは船長の指示棚に仕掛けを落として、シャクリとステイで誘えばOKです。
釣果を伸ばすコツは、カラーローテーション・棚合わせ・ステイ時間の工夫。まずは乗合船に予約を入れて、新鮮なイカの美味しさと釣りの楽しさをぜひ味わってみてください。
参考:釣具のポイント イカメタル特集|TSURI HACK イカメタル解説|釣りカタログ イカメタル入門
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